縫製加工の検査について

2022/01/01 コラム

繊維製品は縫製までの準備や手間がいろいろとかかります。
糸から直接製品を作ったり、複数枚の生地を使用して針と糸で縫い合わせたりとやり方はさまざまです。
縫製加工の検査に関して詳しく紹介していきたいと思います。

▼縫製加工の検査
縫製にはどのような作業があるのか、それぞれみていきます。

■生地の検査
染色が完了したら、生地に不良などがないかしっかりと検査を行ないます。
その際には、機械などではなく人の目で一つひとつ隅々までチェックをしていきます。
生地の糸切れや編み方、繊維に異物、色のバランスなど異常がないか確認をして、不良のものは省いていきます。

■放反・延反
生地は染色工程や編みたてなどで余分な力がかかっているので、生地をリラックスさせるために放反を行ないます。
24~48時間ほど放置させゆっくりとさせます。
その後、生地に負担をかけないように延反をしていきます。

■型入れ・裁断
現在では手書きでの記入ではなく、コンピューターによって行なっていく場合がほとんどです。
型入れと裁断を同時に行える機械の普及も進んできています。目印に合わせてパーツの切り抜きを丁寧に行なっていきます。

■縫製
それぞれのパーツの生地をミシンなどを使用して一つひとつ丁寧に縫い合わせをしていきます。
工場に応じて1日あたりの縫製数などは大きく変わってきます。

■仕上げ・検査
縫製したものを糸の始末や不良がないかチェックを行ない、仕上げていきます。
プレス機やアイロンなどを使用して、縫製時についてしまったシワなどをきれいに伸ばして整えていきます。

■検品包装
出荷に備えて再度厳しい検査を行なっていきます。
前検査でチェック済みの項目も全てもう一度チェックし、汚れ・サイズ・カラー・品番・縫製の不良などをみていきます。
そこでOKがでた商品のみ梱包されていく流れになります。