接触冷感の生地はなぜ冷たい?

2025/07/15 コラム
夏になるとよく見かける「接触冷感」のTシャツやシーツ。
手に取った瞬間、ひやっと冷たく感じて不思議に思いませんか?
 
そんな接触冷感生地の仕組みについて調べてみました♪
 
 
 
接触冷感とは?
 
「接触冷感(せっしょくれいかん)」とは、
生地が肌に触れたとき、冷たく感じる性質のことを言います。
 
冷感インナー、敷きパッド、マスクなど、さまざまな商品に使われており、
その“ひんやり感”は、科学的な原理に基づいて生み出されています。
 
 
 
なぜ冷たく感じるのか?
 
接触冷感の正体は、ずばり「熱の移動」です。
 
人間の肌は通常、体温として約36℃前後に保たれています。

このとき、生地がそれよりも低い温度(室温)であれば、

肌と生地が触れた瞬間に体温が生地に移動します。

 
この「熱が奪われる」感覚=冷たく感じる、というわけです。
 
 
 
ポイントは「熱伝導率」
 

ここで重要なのが、「熱伝導率(ねつでんどうりつ)という性質です。

 
熱伝導率が高い素材は、熱をすばやく移動させる能力を持っています。

つまり、肌に触れた瞬間、体温をすばやく吸収してくれるため、

「ひんやり」と感じるのです。

 
※よく使われる接触冷感素材
 
・ナイロン
・ポリエチレン
・キュプラ(再生セルロース繊維)
・ポリウレタン混紡素材 など
 

これらは綿やポリエステルなどと比べて熱伝導率が高く、

冷感を生みやすいのが特徴です。

 
 
 
実は“冷たくなっている”わけではない?
 
ここでちょっと誤解しがちなポイントがあります。
 
接触冷感素材は、自らが冷えているわけではありません

あくまで肌に触れたときに、体温がすばやく移動することで

「冷たく感じる」だけ。

 

つまり、室温と同じ温度であっても、

素材によっては【触感として冷たく感じる】という仕組みです。

 
 
 
接触冷感素材の上手な使い方
 
接触冷感の効果を最大限に発揮させるためには、以下のような工夫がポイントになります。
 
・室温が高すぎる場所では効果が薄れるため、エアコンとの併用がおすすめ!
 
風通しの良い場所で使用すると、肌と生地の間の熱が効率よく逃げて効果が持続しやすい!
 
・汗をかいた状態では、別の「気化冷却」の効果もプラスされるため、さらにひんやり感じることも!
 
 
 
まとめ
 
接触冷感素材が冷たく感じる理由は、次のようにまとめられます。
 
肌から生地へ熱が移動することによって生まれる「ひんやり感」
 
熱伝導率の高い素材を使用しているため、熱をすばやく吸収する
 
冷たさは実際の温度ではなく、「体温との温度差」と「熱移動のスピード」によって感じられる
 
このような特性が、冷たく感じる不思議でした♪